一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
ニコニコ顔で話しかけると、彼はどこか面白そうにじっと私を見た。
「まあね。なんか嬉しそうだけど、いいことあった?」
「匡に就職祝いもらっちゃった。就職してないけど」
今日もらったばかりの花のネックレスを見せると、彼はフッと笑った。
「へえ、兄貴がアクセサリー贈るなんて雪でも降りそう。でも、もっと他にもあるんじゃない?」
「え?他にもって?」
首を傾げて聞き返したら、彼はまた私をからかった。
「兄貴と恋人同士になったとかさ」
それは私の妄想でしか実現しないだろう。
匡の好きな女性のタイプは華やかな美人。
数年前、有名女優と食事しているところを週刊誌に撮られていた。
「ないよ。あるわけないし」
真顔で否定するけれど、直君が私の首筋を指差した。
「でもさあ、璃子ちゃんの首にキスマークついてるよ」
彼の指摘に手でパッと首を押さえる。
お弁当の騒ぎですっかり忘れてたあ。
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