一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
壁時計に目を向ければ、時刻は七時四十五分。
それは璃子がうちに来る前まで俺が起床していた時間。
「璃子、もうすぐ八時だ」
その身体を揺すって声をかけたら、彼女は飛び起きた。
「嘘!八時!」
璃子があたふたしている間にベッドから出る。
「目覚ましセットしたのになんで鳴らないの〜!」
彼女が頭を抱えるのを見てクスッと笑うと、洗面所に行って身支度を整える。
今日も璃子は元気だ。
スーツに着替えると玄関のインターホンが鳴って長谷川が入って来た。
「おはようございます」
璃子が慌てた様子で玄関に走り、彼に向かって頭を下げる。
「あ~、長谷川さん、ごめんなさい!今日私寝坊しちゃって……匡がまだ朝食食べてないんです」
「大丈夫です。璃子さんがいらっしゃる前は匡様が朝食を召し上がっていないのは日常茶飯事でしたから」
長谷川が優しくなだめ、俺も玄関に行き彼女の肩に手を置いて言った。
< 186 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop