一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
だって、今朝の匡はいつもと変わらなかった。
うん、大丈夫よ。
自分に強く言い聞かせると、バッグを手に持ち大学へ向かう。
久野先生の研究室に入ったら、先生が奥のデスクに座って論文に目を通していた。
「おはようございます」
笑顔で声をかけると、先生も手に持っていた論文から顔を上げて頬を緩める。
「佐々木さん、おはよう。今日もいっぱいお願いしたいことあるから頑張ってね」
「はい、お任せください」
にっこり微笑んで、先生のデスクの前にある四人掛けのテーブルに着くと、早速仕事に取り掛かった。
それからあっという間にお昼になって、いつものように学内のカフェテリアで優里とランチ。
「あのね、久野先生の仕事今日が最後なの」と彼女に話を切り出すと、ひどく驚かれた。
「え?嘘!クリスマスまでじゃないの?」
大学は十二月二十五日までだから、優里は私がもう少し長くいると思ったのだろう。
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