一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
時刻は午前七時三十分。
「え?親父がぎっくり腰?」
驚いて聞き返す俺に、父は話を続ける。
『ああ。今朝植木を持ち上げたら腰をやっちゃってな。歩くのも辛いんだ』
「今日、福岡に行くんじゃなかったっけ?」
『その予定だったがこの状態では無理だ。お前、俺の代わりに法事に行って来てくれないか?璃子ちゃんのことも心配だとは思うんだが』
「わかった」
週末は璃子とゆっくり話をするつもりだったが、親父がぎっくり腰なら仕方がない。
『本当に悪いな、匡』
「謝ることない。すぐに準備して行く。じゃあ、ゆっくり休めよ。月曜も無理しなくていいから」
謝る父に優しく言って電話を切る。
璃子を起こさないようにクローゼットを開けて福岡に行く準備をしていたのだが、スーツケースに着替えを詰めていたら、彼女がベッドからムクッと起き上がった。
「あれ?匡、どっか行くの?」
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