一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
茶目っ気たっぷりに言う彼に向かってわざと眉間にシワを寄せて見せた。
「なに?その変な社長命令」
本当におじさまが言ったのだろうか?
匡が仕事を放棄して私を追って来たんじゃないかと思うと平静でいられない。
だが、暗い顔をする私の頬に彼は手を当てクスッと笑った。
「文句があるなら親父に直接言えよ。もうおしゃべりはお終い」
匡は私の身体をひょいと抱き上げてベッドに運ぶ。
「え?なに?」
病人は寝てろって言いたいの?
そう思ったが、彼から返ってきた回答は違った。
「お前を抱きたい」
匡の熱を帯びた目にドキッとするも、その要望に困惑した。
「そんな急に言われても……」
心の準備が出来ていない。今彼とここにいるのだって信じられないのだ。
それになによりも、私の身体を見られたくない。
「急じゃない。お前とラブホ泊まった時からずっと我慢してた。もう限界……」
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