一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
匡に抱かれるなんて一生ないと思ってた。
身体がちょっと変な感じがする。
今までの自分じゃないみたいだ。
「多分……大丈夫」
はにかみながら答えたら、彼はホッとした顔で笑った。
「シャワー浴びたら、ルームサービスでも頼もう」
「うん」
彼の提案にコクッと頷く。
その日は匡とロンドン観光やショッピングをしてふたりだけのクリスマスイブを楽しむと、最後にMUGENDAIのロンドン支社に立ち寄り、支社長に挨拶した。
『ねえ、私は社員じゃないからどっかのカフェで待ってるよ』
そう言ったのに、彼に無理矢理連れて来られたのだ。
匡が支社長に私のことを「俺のワイフ」と紹介してギョッとする。
「ちょっと『ワイフ』ってまだ結婚してないよ」
声を潜めて抗議したら、彼はいけしゃあしゃあと笑ってみせた。
「どうせ結婚するんだからいいんだよ。婚姻届も用意してあるし、心配するな」
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