一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
先生に太鼓判を押され、耳を疑った。
抗ガン剤治療をしても効果がなかったのになぜ?
でも、匡と一緒に住むと決めてから、体調はすこぶるいい。
だけど、本当なの?
また手術してダメだったら?
みんなをガッカリさせてしまう。
「手術……怖い」
そんな弱気な発言をする私に匡は力強く言った。
「俺がいるから大丈夫だ」
根拠のない自信。
でも、手術を受ければ、根治できるかもしれない。
すぐに翌日手術を受けることになった。
不安な私の手をしっかりと握って彼は手術室に送り出す。
「次目覚めたら、びっくりするぞ」
どこか企み顔で微笑む彼。
なにがびっくりなんだろう?
そんなことを考えているうちに麻酔をされ、数秒も経たないうちに意識を失った。



夢を見ていた。
『ママ!』
三歳くらいの男の子が匡に肩車をされ、私に大きく手を振っている。
ここは匡と行ったイギリスのお城の迷路だ。
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