一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
手術のこともどうなるかわからないから家族には内緒にしていたのに……。
匡は私が助かると確信していたから、親しい人たちを呼んだのだろう。
「私……もっと生きられるんだ」
胸が熱くなって涙ぐむと、匡が笑って私をからかった。
「だから二百歳まで生きるって」
「そんな長生きしたら妖怪だよ」
私がそう反論したら、お兄ちゃんが横から口を挟んだ。
「いや、璃子は千年生きる」
兄の発言にみんないささか呆れ顔。
「京介さん、真面目な顔で言わないでください。怖いです」
直君が兄にやんわりと注意すると、兄はいじけた。
「だって……璃子は死なない」
「あ~、はいはい」
匡は軽くあしらい、みんなに向かって真剣な表情で告げた。
「ところで、実は俺から報告があります。俺と璃子は婚約しました。年が明けたらすぐに籍を入れようと思っています」
匡の話にみんな「おめでとう!」と盛り上がる。
だが、私はじっとりと彼を見た。
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