一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
「なによ、その変な理屈」
キッと睨んだが、匡はその後もご機嫌な様子でご飯とお味噌汁をお代わり。
十五分ほどで食べ終えると、匡も片付けを手伝ってくれた。
「まだ時間大丈夫なの?」
「もうそろそろ俺の秘書が迎えに来るかな?」
匡は腕時計をチラッと見ると、ネクタイを締め始める。
「ねえ、私それやってみたい。結婚したらうまくできるようになりたいの」
ネクタイを指差して頼んだら、彼は「俺を練習に使うなんて贅沢すぎ」と言いながらも手を止めた。
「わ〜い、ありがとう。これ出来たら完璧な奥さんになれるような気がする」
「いや、なれないだろ?」
匡に真顔で突っ込まれたが気にしない。
少しはしゃぎながらネクタイを掴んで匡に確認する。
「あれ?こうだっけ?」
「そう。クルッと回して、そこ上から下に通す」
レクチャーを受けながら結ぶが、彼の背が高くて背伸びしたままだとバランスを崩しそうだ。
「匡、もうちょっと屈んで」
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