一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
「そうねえ。私の次の誕生日までかな」
「今年のクリスマスイブまでか。でも、お前平気で延長しそう」
横目で璃子を見れば、彼女は力いっぱい俺の背中を叩いた。
「私の誕生日を覚えてるなんて、偉いぞ、匡」
「痛い!イブが誕生日だから忘れないんだよ。お前もしつこくプレゼントくれって言ってくるし。今年はなにがほしいんだ?」
本人の希望を聞いたら、彼女はその綺麗な漆黒の瞳を翳らせ、数秒黙り込んだ。
「璃子?」
その顔を覗き込むと、彼女は顔を上げてニッコリと微笑む。
「一日匡を私のものにする券」
「なに?その子供が作る肩叩き券みたいなプレゼント。お前、すでに京介を手玉に取ってるじゃないか」
俺がそう指摘したら、彼女はキラリと目を光らせた。
「私って猛獣を飼い慣らしたい願望があって、俺様な匡を従わせてみたいと常々思っていたのよね」
……なにか璃子の様子がおかしいと思ったのだが気のせいだろうか。
< 63 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop