一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
だが、「あ~、酷い目に遭った」と匡はソファに腰掛け、スマホをいじり出す。
「明日の朝までこの雨は続くな。残念だが、温泉は諦めるしかない」
天気予報を見ていたようで、彼は軽く溜め息をついた。
ここに朝までいるの?
「璃子、服が濡れたし、先にシャワー浴びて……」
匡がなにか言っているが、パニックになっているせいで頭に入って来ない。
ええ〜、ラブホに匡と泊まるの〜!
「……子、璃子!」
いつの間にか匡が目の前にいて、デコピンされた。
「……い、痛い!ちょっと何するの!」
額を押さえて怒ったら、彼は私を見てフフッと笑った。
「お前、なに緊張してんの?ひょっとしてラブホ来たの初めてか?」
「な、何言ってんの!何百回も来てます」
激しく狼狽えながら言い返したものの、私の動揺は彼にはバレバレ。
「学生が何百回もねえ。よく金が続くな」
ニヤニヤする匡。
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