俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「へえ、キッズカフェを考えているのか?」


改装案について尋ねられた。

やっと距離をとってくれたと思ったが、指は絡められたままだ。


「はい。この辺りには小さな子どもと一緒に気兼ねなく入れるカフェが少ないので……まだ具体的な考えはまとまっていなくて、頼子さんに報告もできていないのですが」

「いい考えだな。ここなら敷地もあるし、多少大きな声が響いても近隣の迷惑にはならないだろう。姉貴ならさっきまでこの辺りにいたはずなんだが……もしかしたら会社に戻っているかもしれない」


今日の頼子さんは撮影会のため、責任者として動き回っているらしい。

基本的に庭園に関する権限は頼子さんが持っているそうだ。


愁さんに賛成意見をもらえてホッとする。キッズカフェは単なる思いつきだった。

以前子どもの遊び場所の件で悩んでいた頼子さんの姿を思い出したのだ。


「天気のよい日には、外で遊ぶ子どもたちの姿を保護者の方が見守れるようにテラス席を作りたいと思うのですがどうでしょうか」

「面白い。せっかくだから庭園にある植物も一部テラス席や店内に飾ってみると一体感がうまれるかもしれないな」

「その考え、すごく素敵だと思います。植物がお好きなんですか?」


この庭園をともに歩く際もとても楽しそうにしている様子を思い出し、尋ねた。
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