俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「う、ん……頭痛い……」


ひどい頭痛を感じて目が覚めた。

薄暗い室内の中、視線をさまよわせて瞬きを繰り返す。


「今、何時……?」

サイドテーブルに置いてある、愛用の目覚まし時計を見るため手を伸ばす。

なのに、なぜか手が空を切る。


なんで時計がないの? 

いつもベッドの右側に置いてあるのに。


鉛のように重たい身体を少しだけ起こす。

ズキン!と瞬時に頭に響く痛み。

思わず額を手で押さえ、周囲をゆっくり見回す。


「……え?」

乾いた声が漏れた。


ええっと……ちょっと待って、一体どうなってるの?


身体を起こした広い柔らかなベッドは私のものではない。

そもそもここは私の部屋ではない。


ここはどこ? 

なんで私、知らない場所で寝ているの!?


焦りで、一気に目が覚めた。

瞬きを繰り返す。

頭痛なんて気にしている場合じゃない。


ドキンドキンドキン。

鼓動が一気に早鐘を刻む。

冷や汗が噴き出す。

落ち着いて、と何度も自分に言い聞かせるけれど、指が震えるのを止められない。


……もしかして、これは夢? 


でもそれにしては頭が痛すぎるし、糊のきいたシーツの感触もリアルすぎる。 
< 13 / 227 >

この作品をシェア

pagetop