俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「……沙和にかかわらないでほしいと言っただろ」
別人かと思ってしまうほどの低い声が頭上から響く。
私をしっかり胸の中に抱えたまま、辺見さんを睨みつけている。
氷のように冷ややかな視線は身震いするほどだった。
「私、そんなつもりは……」
辺見さんは気の毒なくらいに真っ青な顔をしていた。肌は血の気を失い、白くなっている。
「ご、ごめんなさい」
謝りながら泣く辺見さんを、表情ひとつ変えずに愁さんは見つめていた。
元婚約者で、幼馴染みでもある女性に対しての態度とは思えないくらいに厳しい。
「今回の件は立花さんに報告している。もうすぐ到着するはずだ」
冷淡に告げられて、辺見さんの顔色がより一層悲壮なものに変わった。
「そんな……!」
「当たり前でしょう。俺の大事な婚約者を誘拐したのだから」
物騒な言葉に思わず目を瞠って、口を挟んだ。
「ちょっと待って、誘拐なんてされていないわ」
「有無を言わさず連れてこられたんだろ? 姉貴が沙和の友人から聞いたって」
どうやら、すずが頼子さんに連絡してくれたらしい。
「あの、愁さん。私、辺見さんに話があるの」
「ダメだ。もう金輪際かかわる必要はない」
心配してくれる気持ちは嬉しいが今、私はどうしても辺見さんと話したかった。
懸命に気持ちを伝えると、愁さんは腕の拘束を渋々といてくれた。
別人かと思ってしまうほどの低い声が頭上から響く。
私をしっかり胸の中に抱えたまま、辺見さんを睨みつけている。
氷のように冷ややかな視線は身震いするほどだった。
「私、そんなつもりは……」
辺見さんは気の毒なくらいに真っ青な顔をしていた。肌は血の気を失い、白くなっている。
「ご、ごめんなさい」
謝りながら泣く辺見さんを、表情ひとつ変えずに愁さんは見つめていた。
元婚約者で、幼馴染みでもある女性に対しての態度とは思えないくらいに厳しい。
「今回の件は立花さんに報告している。もうすぐ到着するはずだ」
冷淡に告げられて、辺見さんの顔色がより一層悲壮なものに変わった。
「そんな……!」
「当たり前でしょう。俺の大事な婚約者を誘拐したのだから」
物騒な言葉に思わず目を瞠って、口を挟んだ。
「ちょっと待って、誘拐なんてされていないわ」
「有無を言わさず連れてこられたんだろ? 姉貴が沙和の友人から聞いたって」
どうやら、すずが頼子さんに連絡してくれたらしい。
「あの、愁さん。私、辺見さんに話があるの」
「ダメだ。もう金輪際かかわる必要はない」
心配してくれる気持ちは嬉しいが今、私はどうしても辺見さんと話したかった。
懸命に気持ちを伝えると、愁さんは腕の拘束を渋々といてくれた。