俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「恋愛ごときにそこまで必死になる神経は理解できないが、浦部さんの言い訳が真実だと立証はされたよ」

嫌味な口調でもまったく損なわれない容貌が心底恨めしい。


……私の片思いが真実か調べた? だから先刻、津田さんは応接室にいなかったの? 突然訪問して私を呼び出したのは……あの日の事実確認をするため? どうしてそこまでされなきゃいけないの?


「……私に、苦情を申し入れに来られたんですよね……?」

絞り出した声は自分でも驚くほど乾いていた。

グッと奥歯を噛みしめる。

ズキズキとこめかみが痛みだす。


「わざわざ罠にかかってやったんだよ」

間接的に肯定されたそれは、悲しすぎる侮辱。

板谷ほどの大企業の社長ならそういったケースを警戒する気持ちもわかる。

引く手あまたなうえに無理やりでも縁続きになりたい人間もいるだろう。


でもなぜ私の片想いを嘲笑するの? 私が誰かを好きになったらおかしいの? しかもご丁寧に裏付けまでとるなんて、いくらなんでもひどすぎる。

迷惑をかけたとはいえ、どうしてそこまでされなきゃいけないの?
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