キミからの「好き」って、信じていいの?
「こちらこそ、すみません……って、あっ!」



え?まさかこの声って……と思って、ぶつかった人の顔を見ると、想像通りの人が目の前にいて。



「な、成海くん……ええっと、こんにちは?」



「あは、姫内さんって結構天然だよね」



なぜか爆笑している成海くんを見て、相変わらずかっこいいなぁなんて思ってしまった。



それにしても、私が天然?



それはほめてるの?



バカにされてる……わけではなさそうだけれど。



「成海くんでも恋愛小説とか読むんだね……」



私が小さな声でつぶやくと、彼は慌てたように手をぶんぶんと振った。



「いや!これは妹に頼まれただけだよ!」



「え?べつに恥ずかしがることはないと思うけど?好きなら好きって、堂々としていたほうがかっこいいよ!」



「いや、本当に妹に頼まれたんだよ。ほら見てこのメモ!俺の字じゃないでしょ?」


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