キミからの「好き」って、信じていいの?
「あぁーーー!! 成海くんっ!なんで?どうして二人でいるの?! 」



「真凛落ち着いて!ここでは静かにしないと!」



慌てて真凛の口をふさいで、たまたま会っただけだと、成海くんがここにいる理由を説明した。



「なんだ、それだけ?てっきりこっそり付き合ってるのかと思ったよ〜!だって、なんか二人の雰囲気が恋人同士って感じだったから〜。勘違いしてお騒がせしちゃってごめんね!」



「いや、私こそ真凛のところに戻らなくてごめんね」



私が真凛の元を離れてから三十分以上経っているわけだし、そろそろ帰ろうって真凛が来るのは当然のことだよね。



「じゃあ、俺もそろそろ帰ろうかな」



「あっ、じゃあ途中まで一緒に帰りませんか!?」



真凛がハイテンションで成海くんを誘っている。



「でも、せっかく二人で来てたのに迷惑じゃない?」



「全っ然大丈夫です!! 」



真凛の目がハートになっているのを見て、やっぱり成海くんに会ったらこんな反応をするのが女子なんだろうなぁなんて思った。


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