キミからの「好き」って、信じていいの?
「わぁ!」



駅から降りてしばらく歩いたら、だんだんと人が多くなっていって。



たどり着いたのは、新しくできた大きな水族館だった。



「ここ、来たいなぁって思ってたの!」



私の反応を見て、安心したように微笑んだ。



「よかった。遊園地よりは水族館のほうが好きそうかなぁと思って」



すごい、私の好きなものがちゃんとわかっている。



遊園地も好きだけれど、どちらかというと水族館のほうが好きなんだ。



ゆっくりと水の中をゆらゆらと動く動物たちを見ると、なんだか心が浄化されていくような気がするんだ。



「姫内さんは水族館に最近来た?」



「ううん、最近は友達とはショッピングモールとかに行くことが多いから、水族館はとっても久しぶり!楽しみだなぁ」



「そっか、俺も結構久しぶり。家族で来たのが最後だから、二年ぶりくらいかな」



私も家族で来ていたなぁ。


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