さよならを教えて 〜Comment te dire adieu〜
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜
その日の午後、TOMITAホールディングスへ出向いたわたしは会議室に通された。
そして、富多副社長も出席の中、パワーポイントを使って社内外の法令遵守に関するマニュアル改正のプレゼンテーションを行った。
この案件をまとめるにあたって、「次期」法務部長の茂樹とは徹底的にやりあった。
たとえ、部署内にブリザードが轟々と吹き荒れようとも、お互いいっさい手を緩めることなく議論した。
たぶん、凍りついた一般の社員さんたちにとっては、シベリアの極寒地で「強制労働」させられている由々しき労働環境だったに違いない。
ただ、なんとしてもより良い「改革」をしなければならないという点では、わたしも茂樹も同じ方向性を向いていた。
(ただ、アプローチの仕方が両極に位置していただけで……)
十年一日のごとく変わらないあのマニュアルを見たときには、絶句した。
事なかれ主義な「現」法務部長のせいだけではなく、前任の担当者だった父も「法に抵触しない程度には整っているから大丈夫だろう」と見くびっていたのは明らかだった。
法律だって日進月歩だっていうのに。
それに、TOMITAのような世界を股にかけた大企業だからこそ、ほかの会社のお手本になるものにしておくのが法人としての「社会的使命」だと思う。
その日の午後、TOMITAホールディングスへ出向いたわたしは会議室に通された。
そして、富多副社長も出席の中、パワーポイントを使って社内外の法令遵守に関するマニュアル改正のプレゼンテーションを行った。
この案件をまとめるにあたって、「次期」法務部長の茂樹とは徹底的にやりあった。
たとえ、部署内にブリザードが轟々と吹き荒れようとも、お互いいっさい手を緩めることなく議論した。
たぶん、凍りついた一般の社員さんたちにとっては、シベリアの極寒地で「強制労働」させられている由々しき労働環境だったに違いない。
ただ、なんとしてもより良い「改革」をしなければならないという点では、わたしも茂樹も同じ方向性を向いていた。
(ただ、アプローチの仕方が両極に位置していただけで……)
十年一日のごとく変わらないあのマニュアルを見たときには、絶句した。
事なかれ主義な「現」法務部長のせいだけではなく、前任の担当者だった父も「法に抵触しない程度には整っているから大丈夫だろう」と見くびっていたのは明らかだった。
法律だって日進月歩だっていうのに。
それに、TOMITAのような世界を股にかけた大企業だからこそ、ほかの会社のお手本になるものにしておくのが法人としての「社会的使命」だと思う。