神からの試練

母「ごめんね…。もっと、色んなことを教えられなくて。すみれは、強いのよ…泣。お母さんとお父さんは、いつでもすみれの味方だからね」
すみれ「………泣。うん......泣」
父「ほら、行きなさい」

お父さんに後ろを向かされて、背中を押された。
「戻ってきちゃダメだからね」って言われて、頭を撫でられた。
私、お父さんとお母さんに最後に言いたかった事があったんだ…。

すみれ「お父さん、お母さん」
父/母「ん?/なーに?」
すみれ「ありがとう。今まで、私と健太を育ててくれて…泣。大好きだよ。これからも、ずっとずっと、忘れないから……泣」
母「うんうん……泣」
父「ほら、行きなさい…泣。ここからは、もうあの光の先に出るまで、後ろを振り向いちゃダメだ。いいな?」
すみれ「うん。バイバイ……!」

1歩ずつ。前を歩いていく。
お父さんとお母さんの所に行きたい気持ちを抑えて、前に前に。
やっと、言えた『ありがとう』の気持ち。
伝えられてよかった。
光の先に出た後、後ろを振り向くと真っ暗な闇の中にお父さんとお母さんの姿はなかった…。
なんか、眠くなってきたな。少し寝よっかな。
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