呪われた旅館

みんなの表情が一気に曇る。

宏太「一旦落ち着こう。まだ噂が本物だって決まったわけじゃないんだし」
亮平「ちょっと待って、噂って何?」

私たちはさっきの噂の内容を亮平に説明した。

亮平「え、じゃあ俺、幽霊と会話したかもしれないってこと?」
慧「今の話を総合すると、そうなるよな......」
翔太「でも気のせいかもしれないじゃん。やまだって、部屋を間違えたかどうかはわからないんでしょ?」
亮平「うん。桑の部屋に別のお客さんがいたのかもしれないし」

それまでのやりとりをじっと聞いていた零が手を挙げる。

零「じゃあ他に、ここに来てから何かおかしなことあった人っている?」

その質問に、思い当たる節があった。
そういえば......。

すみれ「湯呑が消えた」
照「え?湯呑?」
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