他校生
せめて女子高生らしいキャラクターとか
マイケル・コースの可愛いやつがあったのに!
「最後に使ったの、俺だし」
有無を言わさず、彼は私のハンカチを自分のポケットにし舞い込んだ。
「ま、同じ学校だし、よろしく!明後日にでも返す!」
そう言って人懐っこく笑うと
彼は自転車に乗ると…街へと消えて行った。
彼の姿が消えると
次第に…………
息が苦しくなって、今頃緊張してきた。
格好良かった。
今の人!
格好良かった!!
親子助けて、親切だし。
ハンカチ洗ってくるとか律儀だし。
………
名札、いや、名札…とかついてなかったな。
今のご時世だし名札は表だってつけない人が多い。
同じ高校!
じゃない。
ハンカチ……
どうしよう。
そんなことより………
また会いたい。
えっと……どうしよう。
誰にも会わずに静かにK高の制服を楽しむ予定が……
名乗る事も出来ずに…
知っているのは“K高”ってことだけ。
さっきの彼の笑顔が顔をほてらせた。
「どうしよう……」
何度もそう言った。
ーーーーーー
「ヤバい」
制服を元に戻して紗香がファーストフード店ででさっちゃんにセットを奢り、自分はドリンクだけを頼むとそう言った。
私もドリンクだけ奢って貰った。
なぜなら胸がいっぱいで。
とすれば、紗香も胸がいっぱいなのだろう。
「格好良すぎた」
紗香の言葉に、さっきの彼の顔が浮かび、私は首を振った。
ダメダメ、思い出したら。
「絶対に“渕上先輩、格好いい!”とか言われてさ、後輩にカップケーキとか差し入れされるよ、ふっちー!」
「落ち着きなよ、紗香。私達1年生だし、後輩はいないよ」
さっちゃんの言葉に
「来年の心配してるの!カップケーキを持った若い女に叶うわけないじゃない!」
「いやいや、紗香…」
「差し入れは、料理部もしくは家庭科で作ったマフィンかカップケーキ、クッキーって相場は決まってる!」
「いや、実際スポーツする男にそんなもん渡してもパサパサなるわ」
「試合後に、食べるよの!バスケで消費した分高カロリー!」
「ふっちー、そんな年下好きでも…」
「ああ、そうだ、絶対にセクシーな先輩が登場するって相場は決まってる!ああ、年下か年上に生まれていればなぁ」
マイケル・コースの可愛いやつがあったのに!
「最後に使ったの、俺だし」
有無を言わさず、彼は私のハンカチを自分のポケットにし舞い込んだ。
「ま、同じ学校だし、よろしく!明後日にでも返す!」
そう言って人懐っこく笑うと
彼は自転車に乗ると…街へと消えて行った。
彼の姿が消えると
次第に…………
息が苦しくなって、今頃緊張してきた。
格好良かった。
今の人!
格好良かった!!
親子助けて、親切だし。
ハンカチ洗ってくるとか律儀だし。
………
名札、いや、名札…とかついてなかったな。
今のご時世だし名札は表だってつけない人が多い。
同じ高校!
じゃない。
ハンカチ……
どうしよう。
そんなことより………
また会いたい。
えっと……どうしよう。
誰にも会わずに静かにK高の制服を楽しむ予定が……
名乗る事も出来ずに…
知っているのは“K高”ってことだけ。
さっきの彼の笑顔が顔をほてらせた。
「どうしよう……」
何度もそう言った。
ーーーーーー
「ヤバい」
制服を元に戻して紗香がファーストフード店ででさっちゃんにセットを奢り、自分はドリンクだけを頼むとそう言った。
私もドリンクだけ奢って貰った。
なぜなら胸がいっぱいで。
とすれば、紗香も胸がいっぱいなのだろう。
「格好良すぎた」
紗香の言葉に、さっきの彼の顔が浮かび、私は首を振った。
ダメダメ、思い出したら。
「絶対に“渕上先輩、格好いい!”とか言われてさ、後輩にカップケーキとか差し入れされるよ、ふっちー!」
「落ち着きなよ、紗香。私達1年生だし、後輩はいないよ」
さっちゃんの言葉に
「来年の心配してるの!カップケーキを持った若い女に叶うわけないじゃない!」
「いやいや、紗香…」
「差し入れは、料理部もしくは家庭科で作ったマフィンかカップケーキ、クッキーって相場は決まってる!」
「いや、実際スポーツする男にそんなもん渡してもパサパサなるわ」
「試合後に、食べるよの!バスケで消費した分高カロリー!」
「ふっちー、そんな年下好きでも…」
「ああ、そうだ、絶対にセクシーな先輩が登場するって相場は決まってる!ああ、年下か年上に生まれていればなぁ」