この男、危険人物につき取扱注意!
「…それから…これからも一緒にこのコピルアクのコーヒー飲んでくれる?」
「えー」
嫌がる二人に「嫌なの⁉︎」と語尾を強めて言うと千夏は睨みをきかせる。
「…いいえ…ご一緒させていただきます。
ただ、これも若頭と坂下の兄貴の許可を頂かないと…」
「分かった!これも私が責任持って許可取る!
あーでも良かった。
さぁ遠慮しないで、どんどん飲んでね?」
(私が買った豆じゃ無いけど…
農家と契約したって事は、きっと私が一生かかっても飲みきれないよね)
「姐さんじゃなかった、千夏さん良かったらこれ食べませんか?」
真司がそう言って台所の片隅の棚から出して来てくれた物は、ホワイトチョコレートだった。
「馬鹿! 姐さんがそんな安っぽいモン食うか⁉︎
それ、木本の兄貴に貰ったパチンコの景品だろ⁉︎
姐さんにそんなもん出すんじゃねぇ!」
達也に怒られた真司は、小さくなっていた。
「達也さん、姐さんじゃなくて、ち・な・つ!」
「あ、すいません…」
「じゃ、これから姐さんって呼んだら、罰金ね?」
「罰金っすか⁉︎
俺達そんなに金持ってないっす!」
「そうねぇ…じゃ、一回につき100円徴収します!」
「え⁉︎ 100円ですか…でもまぁ…100円なら…」と渋々承諾する達也だった。
(悩んじゃって可愛い。いくつよ?
私も100円って…子供か⁉︎
でも、ホントにこの二人お金持ってなさそうだし…
私もお金が欲しくて言ってる訳じゃないから、100円がちょうど良いのよ)
「でも、100円なら良いかなんて思わないでよ⁉︎
極道世界の約束がどれほど重いモノかくらい私だって知ってるんだからね!」
「…はい。約束します…千夏さん!」
(チョコがパチンコの景品ねぇ…?
パチンコなんて行った事ないけど、お菓子が貰えるんだね?
なんか楽しそう)