この男、危険人物につき取扱注意!

千夏は真司の持つチョコを指差し聞いた。

「ねぇそのホワイトチョコ食べて良い?
私、ホワイトチョコ好きなんだ!」

「マジっすか?」

「うん!
私、GODIVAのタブレットが好きなのよね」

「ゴディバ…?タブレット…ですか…?」と言って首を傾げる真司。
そして「アーモンドチョコやウイスキーボンボンみたいなものですか?」と達也が言う。

「…GODIVAはメーカーの名前で、タブレットって言うのは板チョコの事よ?
まだ学生だった頃、GODIVAのタブレットのホワイトチョコ食べたらハマっちゃって…
箱買いまでした事あったんだよ?ウフフ
ホットコーヒーと一緒に食べるとね、凄く幸せな気分になるの…それ以来、チョコの中でもホワイトチョコが一番好きなの」

(あのGODIVAのホワイトチョコ美味しいかったなぁ…
ビターのタブレットは今も見るけど、ホワイトチョコはあれ以来お目にかからないのよね…
ホント美味しいかったなぁ…
もしかしたら、ブリュッセルの本店に行けばあるのかしら…?)

千夏からホワイトチョコが好きだと聞いて、真司は嬉しいそうに箱から中敷を取り出すと、チョコレートは溶け本来の形を変え、無惨な姿に変わり果て中敷から流れ出ていた。
それを見た真司は肩を落とし、再び千夏へ頭を下げた。

「…すいません…これじゃ食べれませんよね…」

哀しそうしてる真司の手から千夏はそれを受け取ると、冷蔵庫へと歩き出した。

「…暑いからね…チョコレートが溶けるのは仕方ない事よ?
でもさ、冷凍庫に入れてたら、あっ!と言う間に元どおり!
形は変わるけどチョコはチョコよ!
後で一緒に食べよう?」

「…はい…」

「ねえ? その達也さんと真司さんのマグカップ…」

「「千夏さん!」」

達也と真司、二人は声を揃え罰金と言わんばかりに掌を千夏へと差し出した。

(だって…私だって急には無理だよ…
昨日今日会ったばかりの男の人を名前を呼びすてって…
それも下の名前で呼ぶなんて…無理にきまってんじゃん!
拡君は、まだ子供って感じだけど…)

「…後で貯金箱用意して入れて置きます…
でも、二人を呼びすてにする事は、おいおいと言う事でお願い…」と言って千夏は苦笑した。

(…やれやれ…これから大変そう…)





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