この男、危険人物につき取扱注意!

全ての同僚等と上手く行ってるとは言えない千夏にとって、初めての同僚等と食事に来る事には不安も有った千夏だが、思いのほか楽しく過ごすことが出来た様だった。

だが、“じゃ、次行きましょうか?”と言う伊藤美咲の一言に戸惑いを見せる千夏だった。

「次って…何処行くのよ?」

「軍資金はまだまだありますからね!
次は居酒屋です!
私の知ってる店がこの近くにあるんですよ?
もう、電話して席も取ってありますから!
そこ行きましょう!すぐそこなんで!」

普段の姿からは想像も出来ない伊藤美咲の統率力に千夏も驚いていた。
それと同時に、この場からどう立ち去るかと考えていた。

「明日も、仕事の人も居るん事だし…
今日はこの辺にしたほうが…ね?」

「何言ってるんですか⁉︎
こんな事二度と無いんですよ?
この機会に千夏さんも、皆んなと親交を深めた方が絶対いいですよ?」

(確かに、それはそうだけど…)

「皆んな、飲みたいかー⁉︎」

伊藤美咲のテンションに皆んなは大盛り上がりで、雄叫びをあげる者もいた。
そして、千夏も伊藤美咲に引きずられる様連れて行かれ、誰一人かける事なく、全員で居酒屋へ向かう事となった。

「…一軒だけだからね?」

居酒屋では、人流に任せ予約席である座敷へと進んで行き、伊藤美咲と嶋田に挟まれて進む千夏は、このままでは嶋田の隣になってしまうと思いトイレへと逃げた。
だが、トイレから戻った千夏に空いていた席は、嶋田の隣のひとつしかなく、結局嶋田と伊藤美咲に挟まれて座る事になった。

(せめて…掘りこたつ席だったら…良かったのに)






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