この男、危険人物につき取扱注意!
千夏の勤めるDOYでは、特に服装の決まりは無く過度な服装で無ければ良いとされている。
その為、男性陣はサラリーマンの武装と言えるスーツを着る必要もなく、GパンにTシャツなどのラフな格好の者が多い。
だが、この木ノ下だけは違っていた。
いつも能面を被った様に無表情ではあるが、なかなかのイケメンで、いつもアイロンのかかったYシャツを着、ネクタイまで緩める事なく締めている。
それは真夏でも変わらない。
一人涼い顔でスーツを着る姿は女性陣から人気は高く、ましてや女の影を感じさせない為、女性陣は少しでも木ノ下の気を引こうと、お洒落な服装をしている。
だが、そんな女性の気持ちなどこの木ノ下は分からない様で、群がり来る女性を毎回と冷たくあしらっていた。
それでも近づく者には、“俺の前から消えろ!”と、言わんばかりに眉間にシワを寄せ威圧感漂わせているから、課の女性陣は好意を持っていても近寄れずに居る。
そんな女子社員に反して、千夏はGパンにTシャツという全く女を意識させない服装を好んで着ている。と言うのも、千夏達の仕事は世界と繋がっている為、会社での寝泊まりも多いからなのだが、そんな千夏に対してだけは、木ノ下も眉間にシワを寄せる事なく普通に接し話しかけもし、こうしてコーヒーを入れて来てくれる。