この男、危険人物につき取扱注意!
食事をご馳走になり、木ノ下の家が近くに有ると聞いた千夏は、いつも能面を被ってる様な人がどんな部屋に住んでるのか興味が湧き、お邪魔させてもらう事にした。
そして、近いと言っただけあって、木ノ下の家は社から歩いて10分と離れていない場所に、高々とそびえ立つタワーマンションの一室だった。
(ほぅー高そうなマンションにお住まいで?
チーフになると、そんなに給料良くなるんだぁ…?
サブとは大違いじゃん?)
「凄いマンションですね?
もしかして、部屋は最上階ですか?」
「アホか!
最上階なんて住める訳ないだろ!
俺の給料いくらだと思ってるんだ?」
(いや最上階じゃなくても、この立地に住めるだけでも凄いと思いますけど?)
木ノ下の部屋は3階フロワーの一室で、部屋の中は千夏の想像した通り、ゴミひとつ落ちていないどころか何も無く、生活感の全く感じられない部屋だった。
「チーフ…本当にここに住んでます?」
「そうだが?
俺の部屋じゃなかったら誰の部屋だ?」
「それは知りませんけど…」
(会社のデスクを見てれば、部屋が綺麗なのは想像はついたけど…
でも、テレビも無いって…)
木ノ下の部屋は、広い部屋に高級そうな革張りのリクライニングチェアーとサイドテーブル、そしてベットがあるだけで、後は何もないワンルームの部屋だった。