この男、危険人物につき取扱注意!
グラスは無くても、真新しいコーヒーメーカーと一緒に置かれてる花柄のコーヒーカップ。
千夏はどうしてもそれらから目が離せなかった。
(可愛らしいコーヒーカップ…
本当は彼女が…
なんだろう…この胸の痛み…)
初めて感じる胸の痛みに、千夏は胸を押さえた。
「どうした?」
心配する木ノ下に、なんでもないと答えながらも、初めて感じる感覚に、早くこの場を離れないと危険だと千夏は思っていた。
「じゃ、そろそろ私帰ります。ご馳走様でした」
「帰るって、今から家に帰るのか?」
「はい」
家に帰らず、今日も社の仮眠室で寝ようと思っていた千夏だったが、小煩い兄達の事を考えたら、やはり一度家に帰った方がいいのではと考え直して居た。