この男、危険人物につき取扱注意!
「だったら、ここで寝てったらどうだ?
お前の家、遠いから帰っても寝る時間なんて無いだろ?」
(そうだけど…)「でも…」
「お前、俺の事は異性として見てないんだろ?
それとも、俺の事意識し過ぎて寝れないか?」
「っなわけ!」
「だったらほら?」
木ノ下に進められるまま缶ビールをもう1本受け取った千夏は、喉の渇きもあり一気に飲み干すと連日の徹夜の疲れもあって、いつの間にか眠ってしまっていた。そして、千夏が気がついた時は木ノ下の家のベットに居た。
(…んー…
そろそろ起きないと…ダメ…だよね…
でも…もう少し…ん?)
人の気配に目を開けると、濡れた髪をバスタオルでゴシゴシと拭く男が居た。
そして、口を大きく開けた虎が、鋭い目を千夏に向け、今にも襲い掛かろうとしていた。
(キャッ⁉︎ な、なにあれ⁉︎)
それは、大きな背中に描かれた、竹藪から獲物を狙う虎だった。
(あ、あれは…刺青…?
ってか、私なんでベットにいるの?)