この男、危険人物につき取扱注意!
それは、
「ひとの体温感じながら寝るのも、たまには良いよな?
運動不足も解消されるし、良いリフレッシュにもなった。
また、たまってきた時は頼むな?」
この言葉が、何を意味してるのか千夏はずっと気になっていたのだ。
(やばぃ… チーフの言葉が気になる…
本当に昨夜… じゃ無くて、さっき何かあったの?
知らない間にベットで寝てたし…
まさか…私…チーフとしたのか…?
…いやない!絶対してない!
いくら寝不足で疲れていたとはいえ、缶ビール1本や2本、それもノンアルで、されてる事が分からない程意識なくすわけ無い。
だって“痛い”って言うじゃん?
どんなに爆睡してても痛みで目が覚めるでしょ?
身体だってなんの違和感もないもん!
それに…もし、されたなら…何か違和感が残ってる筈じゃない…
じゃ…チーフのあれは何なんだ…?
でも、稽古で痛みに慣れてるところもあるし…
…もしかして…あんな事やこんな事をしたのか…?
気になって仕事になんないじゃん!
だめだ集中しよう!
集中して煩悩を打ち消す!
でも…あれって…チーフの背中なんだよね…
あーダメだ…
集中!煩悩を打ち消せ!そして仕事に集中しろ!
…駄目だ…全然集中出来ない…
「小野田。小野田!うさぎ!!」
木ノ下に呼ばれてるのにも気が付かず、目に焼き付いてしまった、恐ろしい虎を頭から追い出そうと頭を振る千夏だが、恐ろしい虎は全く消えることなく千夏を悩ませていた。
「小野田さん、小野田さん!」
「えっ⁉︎なに?」
「どうしたんですか? チーフ呼んでますよ?」
嶋田からペン先で腕を突っつかれて、ようやく木ノ下に呼ばれてる事に気付いた千夏は、嶋田に礼を言って木ノ下の元へ向かった。