この男、危険人物につき取扱注意!

「会社の事は兎も角、兄貴達に対するうさぎの気持ちはどうなんだ?」

「…好きですよ…」

「………」

千夏の返事を聞いた木ノ下は、眉を顰め一言も話さなくなった。

「…プロポーズされた時は、凄くショックで…
兄を、今からは他人(おとこ)として見ろと言われた様で…凄く戸惑いもしました…
私だって…育ててくれた両親へ恩返ししたいって気持ちは、兄達と同じです。
…でも…」

下を向いて話していた千夏から、滴がひとつふたつと落ち、畳を濡らし始めていた。
言葉を詰まらせながら話す千夏に、木ノ下はそっとティッシュを差し出した。

「確かに…小さい頃は… “ お兄ちゃんと結婚する ” って…言ってた時期も有りました。
でも…それは…女の子なら皆んな言う “ パパのお嫁さんになる! ” って言うのと同じ様なものだと…思うし…
恩返しの為に、私達兄妹が結婚するって…違う気がして…
それに…私、仕事辞めたくない。今はまだ…
仕事も楽しくなって来たし…絶対、仕事だけは手放したくないんです!
でも、兄達の思いも分かるから…私…どうしたら良いのか…」

ずっと黙っていた木ノ下だったが、千夏の思いを聞いて心を固め口を開いた。

「さっきも話したが、組を解散させる為には、俺が組を継いで解散させるしかない。だが、組を継ぐには結婚が条件って親父に言われてるんだ。
それでだ…うさぎが恋愛して結婚相手見つけれるまで、俺と結婚しないか?」

「えっ?」





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