極上弁護士の耽溺プロポーズ
退院を勧めたのは柊一くんのはずなのにと不思議に思いながらも、わたしは顔を上げて微笑んだ。

けれど柊一くんはニコリともせず、厳しい顔を向けてくる。

「会社には俺から連絡しておくから」

「……え?」

「いいから、言うことを聞け」

有無を言わせないような威圧感のある言い方に、わたしは面食らった。

柊一くんは昔からわたしに対して過保護になるところがあるけれど、こんなふうに頭ごなしに言い切られたことはなかったからだ。

「会社の番号は、スマホに入ってるな?」

ピリピリと神経を尖らせたような声に、わたしはおろおろしながら頷く。

すると柊一くんはわたしの手からスマートフォンを抜き取って、足早に病室を出て行ってしまった。
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