しあわせ食堂の異世界ご飯6
「よっし! それじゃあ、鶏肉を焼くか。皮をパリパリにすると美味いから、食わしてやりたいんだよな」
 あの美味しさを一度知ってしまうと病みつきになって大変だけどなと、カミルがくくくっと笑う。
「じゃあ、私はお肉手毬寿司にしようかなぁ」
「あ、それいいな! ひと口サイズの鶏肉を載せたら、ご飯もめちゃくちゃ美味い。断言してもいいぞ!」
「カミルってば」
 アリアは笑いながら、そうしようかと新しく食材の準備を始める。
 追加の鶏肉と、付け合わせにできそうな野菜も手に取る。アリアは野菜とお肉とご飯の相性は最高だと思っているので、一緒に載せるつもりだ。
「はぁ、お腹空いちゃった……」
 色とりどりに可愛く並ぶ手毬寿司を見て、味見をしたい衝動に駆られるも、ぐっと我慢する。
(レオン君がきてから一緒に食べるんだから)
 きっと、そのほうが美味しさも倍以上になるだろう。
 アリアが野菜を切り始めると、すぐ横からジュワアアアァと、鶏肉を焼き始めた音が聞こえてきた。
「この音が最高なんだよなぁ……」
< 113 / 160 >

この作品をシェア

pagetop