しあわせ食堂の異世界ご飯6
 しかし、アメノ草などを美味しく食べられるなら……誰でも気軽に健康管理ができるようになるかもしれない。
(今度、王女として提案してみるのがいいかもしれないわね)
 またひとつ、やりたいことが増えてしまった。
「ありがとう、レオン君。もう少しレシピを考えて、医療に組み込めないかも考えてみるわ」
「はいっ!」
 アリアが笑顔でお礼を言った瞬間、バンッ! と勢いよく入口のドアが開いた。
「「「なにっ!?」」」
 突然のことに全員が驚き、その視線は入口に向けられる。いったい何事だと思ったのは束の間で、飛び込んできた人物に目を見開いた。
 荒い呼吸を繰り返すリズが、倒れ込むように店内へ転がり込んだ。
「リズちゃん!?」
「え、リズ!?」
 アリアとカミルのふたりで同時に声をあげる。アリアはすぐにリズの下へ駆けよって、カミルは急いで水を用意しに行く。
 シャルルはリズに怪我がないかなどを確認し、エマは念のため濡れタオルなどを用意しに行ってくれた。レオンは戸惑い、おろおろしている。
「ほら、ゆっくりでいいから飲め。そうしたら落ち着くから」
「はい……」
< 120 / 160 >

この作品をシェア

pagetop