しあわせ食堂の異世界ご飯6
 カミルとまったく同じことを言うエマに、リズは先ほどの説明を繰り返した。

 結論から言うと、処罰はライナス本人を含めロスタン公爵家すべてに及んだ。
 皇位継承権と爵位の剥奪、土地の没収、罰金。
 ライナスがずっと叶えたかった皇帝になるという望みは、皇位を剥奪されたことにより永遠に潰えた。
 公爵家として生活していたことを考えると不便なことが多いだろうが、今はリズベットの管理下でつつましく暮らしている。

 そのリズベットはといえば、ロスタン公爵の皇帝殺害未遂の事件協力などを含め、伯爵の地位を叙勲された。
 そしてロスタンという名はなくなり、新しい名前が授けられた。
 今のリズは――リズベット・ヴェリテラーナ女伯爵だ。
 ライナスは、女伯爵であるリズの監視下に置かれており、今は専任の部下を雇うかたちでリズが責任を持つ立場になっている。

 ざっくりとしたリズの説明が終わって、カミルとエマはいろいろと大変だったんだな……と、遠い空の上のできごとのような気持ちになる。
「そういうわけで、アリアお姉さまを迎えるための飾りつけをしましょう!」
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