しあわせ食堂の異世界ご飯6
 カミルを見ると、顎が外れるのでは?というぐらい、大きく口が開いている。よっぽど驚いたんだろう。
「えええ、あ、アリア様とリベルト様?」
「いつも通りアリアでいいよ、カミル。ここでまで様をつけられたら、なんだか落ち着かないもん」
 そんな軽いノリで返事をされてしまった。
 カミルは頭を掻きつつ、「だからってなぁ……」と立ち上がる。
 そしてリベルト――リントもいつもしあわせ食堂へきていた服装だった。ああ、本当にいつも通りでいいんだなと、そう思ってしまった。
「わかった。いつも通りにするから、不敬罪だ!なんて、言わないでくれよ?」
「言わないよ!」
 笑いながらそう言うアリアに、カミルは「そっか」と肩の力を抜いてエマを見る。そしてせーのと言葉を合わせるように、アリアとリントのふたりを見た。

「結婚おめでとう。アリア、リント」
「結婚おめでとう、アリアちゃん! リントさん」

 接し方はああだこうだと話していたので、不意打ちでおめでとうと言われたことにアリアは驚いてしまった。
 後ろにいたリントを見ると、自然と頬が緩んだ。

「「ありがとうございます」」

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