しあわせ食堂の異世界ご飯6
 私は力になれましたか?と、アリアがはにかむように微笑んでリントを見る。そんなこと、わざわざ口に出さなくても答えはわかりきっている。
「とびきり最高の妃だ、アリア」
 リベルトは優しく微笑み、目を細めながらアリアに顔を近づける。そしてもう一度、その唇へ触れる。
「リントさん、あ……んっ」
 抱き上げられたままのアリアに逃げ道はなく、もう一度キスを受け入れる。今回はすぐに離れたが、代わりにリントの甘い笑みに見つめられてしまう。
 恥ずかしくて丸まってしまったアリアを愛おしそうに抱きしめて、リントはそのこめかみに優しいキスを贈る。
 そしてしあわせ食堂へ集まってくれた人たちを見て、深く頭を下げた。

「アリアのことは、この国ごと俺が幸せにします。祝福してくれて、ありがとう」

 その言葉に、顔を隠していたアリアもぱっと手をどかしてリントを見る。まさかそんなことを言うなんて、不意打ちだ。
「どうした? アリア。恥ずかしいのはもういいのか?」
「いえ、よくないですけど……私もちゃんと挨拶をしなきゃと思って」
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