しあわせ食堂の異世界ご飯6
「わたくしもいただきますね。……ん、美味しいですね。優しい味がします」
まさしく、『可愛い弟子のシフォンケーキ』だ。
ひと口食べると、口いっぱいに紅茶の香りが広がってくる。リズが好きな茶葉が丁寧に混ぜ込んであって、苦みなどは一切ない。
ふわっとした軽さゆえか、溶けてしまったかのようにお腹の中へ消えていく。
しっとりした食感はずっと食べていたくなるほどで、外側の厚みがある部分と一緒に食べるとさらに美味しく感じられる。
「んん~、焼き加減が絶妙で、とてもいいですね。リズちゃん、家でもよく作っているんですね」
「ええ。妻も気に入っているんですよ。料理人が作るものよりも美味しいと、家族からは絶賛の嵐です」
どうやらリズは家族全員に振る舞っているようだ。
仕事で疲れているライナスに食べて元気になってもらいたいと言っていたリズのことを思い出し、実現できたことに拍手を贈りたい。
(それにしてもライナス様、本当にリズちゃんのことが大好きね……)
リベルトを退かせ、皇帝になろうとしている人間には見えない。にこにこ嬉しそうに、リズのことを話してくれているライナスはまさによき父親だ。
まさしく、『可愛い弟子のシフォンケーキ』だ。
ひと口食べると、口いっぱいに紅茶の香りが広がってくる。リズが好きな茶葉が丁寧に混ぜ込んであって、苦みなどは一切ない。
ふわっとした軽さゆえか、溶けてしまったかのようにお腹の中へ消えていく。
しっとりした食感はずっと食べていたくなるほどで、外側の厚みがある部分と一緒に食べるとさらに美味しく感じられる。
「んん~、焼き加減が絶妙で、とてもいいですね。リズちゃん、家でもよく作っているんですね」
「ええ。妻も気に入っているんですよ。料理人が作るものよりも美味しいと、家族からは絶賛の嵐です」
どうやらリズは家族全員に振る舞っているようだ。
仕事で疲れているライナスに食べて元気になってもらいたいと言っていたリズのことを思い出し、実現できたことに拍手を贈りたい。
(それにしてもライナス様、本当にリズちゃんのことが大好きね……)
リベルトを退かせ、皇帝になろうとしている人間には見えない。にこにこ嬉しそうに、リズのことを話してくれているライナスはまさによき父親だ。