婚約破棄された悪役令嬢は、気ままな人生を謳歌する
「飽きた……」
手にしたナイフを、カラン、とデスクに置く。
部屋の中は、見渡す限り果物の山。その割に芳醇な香りが漂うわけではなく、仄かな悪臭がする。棚の奥深くに沈めたドリアンが、本気を出してきたのだろう。
「あー、もういいわー、もう充分」
リストを取り出し、“フルーツカービング”の項目を斜線で消した。
ふわあっ、とあくびをしたところで、ノックの音とともに部屋のドアが開く。入ってきたのは、ララだった。
「アンジェリ―ナ様。ここ数日部屋に引きこもって、一体何を……って、何ですかコレは!?」
ベッドとデスクを囲むように山積みにされた果物を目の当たりにして、ララが悲鳴のような声を上げる。
「こんなにたくさんの果物、どうやって手に入れたんですかっ!?」
「ふふ、秘密のルートを確保したの」
「秘密のルートって……。しかも、この模様何なんですか? ああ、せっかくの果物がもったいない!」
「もったいないですって? これは芸術よ」
アンジェリ―ナは、ムッと顔をしかめた。
手にしたナイフを、カラン、とデスクに置く。
部屋の中は、見渡す限り果物の山。その割に芳醇な香りが漂うわけではなく、仄かな悪臭がする。棚の奥深くに沈めたドリアンが、本気を出してきたのだろう。
「あー、もういいわー、もう充分」
リストを取り出し、“フルーツカービング”の項目を斜線で消した。
ふわあっ、とあくびをしたところで、ノックの音とともに部屋のドアが開く。入ってきたのは、ララだった。
「アンジェリ―ナ様。ここ数日部屋に引きこもって、一体何を……って、何ですかコレは!?」
ベッドとデスクを囲むように山積みにされた果物を目の当たりにして、ララが悲鳴のような声を上げる。
「こんなにたくさんの果物、どうやって手に入れたんですかっ!?」
「ふふ、秘密のルートを確保したの」
「秘密のルートって……。しかも、この模様何なんですか? ああ、せっかくの果物がもったいない!」
「もったいないですって? これは芸術よ」
アンジェリ―ナは、ムッと顔をしかめた。