ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来



ブイーン

手術室総合入口の銀色のぶ厚い自動ドアが開き、森村医師が中へ歩いていった。
その後ろを追いかけるように私も中に入った。


「ここで座って待ってて。看護師が声かけてくれるから。それじゃ。」


森村医師は振り返りざまに椅子を指さしながら、そこに腰掛けるように勧めてくれた直後、再び前を向いて歩き始め右側にある部屋に入って行ってしまった。

そして、ひとり、彼に勧められた椅子に腰掛けた私。



「高梨伶菜さん。こちらへどうぞ。」

淡いピンク色の手術着を身に纏った看護師さんがカルテらしきファイルを抱えたまま声をかけてくれた。
私は立ち上がり、今度はその看護師さんの後ろをついていった。



ブイーン


関係者以外立ち入り禁止と太字で書かれたガラス窓付きの銀色のぶ厚い自動ドアが開く音。

自動ドアエリアを踏み越えると目の前にはやや薄暗い廊下が広がっていて、更に歩みを進めると右側には手術室1と書いてあるドアの小窓から明るい光が漏れてきていた。

そこを通りすぎようとした時に突然漂ってきたプラスチックが焦げるような鼻を突く臭いによって若干気分が悪くなった私。
それでも、前をゆく看護師さんの後ろをなんとかついて行った。


ブイーン・・・


今日3度目の銀色の分厚いドアが開く音がして
そちらへ目をやると、そこには

黒色のベッド
ピカピカに磨かれたクリーム色の床
そのベッドを取り囲むように置かれた数々の医療機器
やや薄暗い光を放っている丸い大きな照明など

TVドラマでもよく見かける手術室の風景があった。

足が前に出ない・・・



緊張
その二文字に間違いないことは自分自身でも認識できた。


どうしよう・・・




チャンチャチャチャチャン♪チャラチャチャララン♪


『はっ?』



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