ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
『ハイっ?!』
突然のドアノックの音。
どうせ看護師さんとかが様子を見に来てくれたとまたもや勝手な予測をした私は反射的に返事をしていた。
しかも森村医師にからかわれていたせいもあってちょっぴり不機嫌な声で。
そんな私の耳に滑り込んできたのは
「伶菜?入ってもいいか?」
私のカラダにスーッと沁みこむような
あの心地いい声。
伶菜と自分を呼び捨てにする声を聞いた私は
即座にドアのほうへ目をやった。
今度こそ、彼、ナオフミさんだ
やっと会える
あれっ?
今度こそって、さっきもレイナって呼び捨てられた
ってことは
森村医師がここにいるってわけで
今の、ナオフミさんの“伶菜”って呼び捨てした声
森村医師にも聞かれた?!
うわーー
今ので、完全に日詠医師と私の関係
婚姻届まで記入済みの私たちの関係
・・・バレた?!
別にバレてまずいことはないけれど
“日詠先生に 手、出されちゃったの?それともキミのほうから?”
とか探られちゃっったりして・・・・・
完璧に私、森村というハリのムシロの上に立っちゃった?!
『ハ、ハイ・・・どうぞお入り下さいませぇ』
そして私は
いつも顔を合わせているナオフミさんに
不自然な丁寧語を使いながら返事をしてしまった。
しかも、声が裏返ってしまうみっともない返事。
ガチャッ!