ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来




お、オレ様復活してるじゃん!

しかもか・な・り悪魔だよ


下手な抵抗したりしたら
絶対“倍返し”されるのは
容易に想像がつく



しかもはやくプラスチック装具を左手に装着貰わないと、縫って貰った腱、切れちゃうよ///


だから、ここはひとつ・・・



『も、森村先生がいいです・・・・お願いですから私の主治医でいて下さい・・・これでいいですか?森村先生?だから、、それ、、それ、早く左手に着けてください!』

「ふふん、レイナ、よくわかってるじゃねーか。じゃ、装具、着けようかな・・・」



軽く鼻先で笑った後、イジワルな表情を浮かべそう言い放った森村医師はようやく手に持っていたプラスチック装具を私の左手にはめて包帯を巻きつけ始めた。




『はあぁ・・・』


とりあえず、自分の左手の安全が確保された安堵感から大きな溜息をついた私。



私、完全に彼に振り回されてるっていうか
遊ばれてるよ・・・

もうこうなったら
遊ばれついでに、祐希への心遣いのお礼、言っちゃおうかな


“やっぱりオレが主治医でよかっただろッ?”なんて更に調子づいてしまいそうだけど


もうこの際、それでもいいや



なんかこのままお礼を言わずに、顔を合わせづらいままでいるほうがなんか疲れちゃいそうだし




『森村先生!』




私は包帯をキレイに巻くことに集中しているらしい森村医師を呼んだ。


「ん?なんだい?レイナ。」


そう返事をしながらもまだ包帯巻きに集中しているらしい森村医師。

顔をじっと見つめられてるよりも今の状況のほうがお礼を言いやすいと思った私は



『あの、祐希の・・子供の預かり先やベビーベッドと食事の手配をして下さって、ありがとうございました。おかげさまでリハビリにも集中できています。本当に助かっています。どうお礼をしたらいいのか・・・』


包帯を巻いている森村医師の手を見つめながら、丁寧にお礼の言葉を紡いだ。


どんな反応が返ってきても
いつかは彼にお礼を言わなくてはいけない

だって彼がいろいろと配慮してくれたおかげで
今、本当に助かっているんだから・・・・



「・・・そっか。」



森村医師は包帯を巻く手を止めてじっと私を見つめた後、再びその視線を包帯へ戻していた。



『へっ?』



それだけ?

“オレが主治医でよかっただろ?”とか“オレだからそこまで気がついたんだよ!”とか

そういうリアクション、じゃないの?


本当にそれだけ?







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