ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
想定外だった・・・彼女から呼び止められる声。
ついさっきは彼女と何を話していいのかわからなくて
なるべく目を合わさないようにしていたのに
私はその声によってついつい彼女の顔を凝視してしまった。
こげ茶色のゴムで束ねられた長い黒髪
細いシルバーフレームの眼鏡
日本人離れした高い鼻
白い肌、淡いピンク色に染まった頬
閉じられた小さな口
そして、黒く大きな瞳
女性の自分から見ても、美人という言葉がしっくりくる
美人にもいろいろな種類があるけれど
メイクやオシャレな衣服、アクセサリーによって
周到に計画されて作られた美人じゃない
この人は、そんなモノを必要としない
“凛とした美しさ”
その言葉がピッタリかもしれない
そんな彼女が
笑顔なしのやや緊張した面持ちで再び私に声をかけてきている
祐希が床に放り投げたおもちゃはもう拾い上げたんだし
私達に対しての用事はもうないはず
ただし、彼女が私のコトを
単なる通りすがりの患者という風に捉えているのなら
『スミマセン・・・また何か、子供が失礼なコトを・・・・』
祐希がおもちゃを放り投げたコト
それは彼女にとっては決して失礼なコトではないはずだけれど
単なる通りすがりの子供連れの患者を演じるために
私は敢えて祐希に再び罪をかぶせた。
ずるいマネとわかっていても、こうするしかなかった。
そういう立場でこの場を切り抜けないと
この後、目の前にいる彼女とどんな言葉を交わせばよいかがわからなかったから。
「いえ、いえ、違うんです!!!その・・・」
両肩を竦め、首を小刻みに横に振りながら
慌てた様子で必死に否定した彼女。
そんな彼女の姿から
私の中での彼女像に“マジメそうな人柄”というイメージも加わった。
そんな彼女が慌てたのも仕方がない
祐希は決して、彼女に対して失礼なコトはしていないんだから・・・
祐希に濡れ衣を着せるというジョーカーを切ってしまっていた私はこの後、もうどうしてよいのかわからなくなってしまった。
ついさっきは彼女と何を話していいのかわからなくて
なるべく目を合わさないようにしていたのに
私はその声によってついつい彼女の顔を凝視してしまった。
こげ茶色のゴムで束ねられた長い黒髪
細いシルバーフレームの眼鏡
日本人離れした高い鼻
白い肌、淡いピンク色に染まった頬
閉じられた小さな口
そして、黒く大きな瞳
女性の自分から見ても、美人という言葉がしっくりくる
美人にもいろいろな種類があるけれど
メイクやオシャレな衣服、アクセサリーによって
周到に計画されて作られた美人じゃない
この人は、そんなモノを必要としない
“凛とした美しさ”
その言葉がピッタリかもしれない
そんな彼女が
笑顔なしのやや緊張した面持ちで再び私に声をかけてきている
祐希が床に放り投げたおもちゃはもう拾い上げたんだし
私達に対しての用事はもうないはず
ただし、彼女が私のコトを
単なる通りすがりの患者という風に捉えているのなら
『スミマセン・・・また何か、子供が失礼なコトを・・・・』
祐希がおもちゃを放り投げたコト
それは彼女にとっては決して失礼なコトではないはずだけれど
単なる通りすがりの子供連れの患者を演じるために
私は敢えて祐希に再び罪をかぶせた。
ずるいマネとわかっていても、こうするしかなかった。
そういう立場でこの場を切り抜けないと
この後、目の前にいる彼女とどんな言葉を交わせばよいかがわからなかったから。
「いえ、いえ、違うんです!!!その・・・」
両肩を竦め、首を小刻みに横に振りながら
慌てた様子で必死に否定した彼女。
そんな彼女の姿から
私の中での彼女像に“マジメそうな人柄”というイメージも加わった。
そんな彼女が慌てたのも仕方がない
祐希は決して、彼女に対して失礼なコトはしていないんだから・・・
祐希に濡れ衣を着せるというジョーカーを切ってしまっていた私はこの後、もうどうしてよいのかわからなくなってしまった。