ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
『ああっーーーー!!!』
そう叫ぶ彼女の反応がカワイイを通り越して、おかしくてたまらない。
真っ赤な顔して、正座しながらモジモジしているその姿も。
だから、昨晩のようにキスを落としたことで欲情するというところまでには至らずに済んでいる俺は、そろそろ朝食でも食べようかと誘う。
美味しいものがスキないつもの伶菜なら、ホテルの食事とか喜びそうだからとそう声をかけたのだが、まだモジモジしたまま。
なんかいつもの変な妄想とかしているのかと思いながら、本人にこの後どうするか尋ねてみる。
すると、
「い、い、今、から・・・」
『今から?』
言い出しにくそうに言葉を噛む彼女をその言葉の先を誘導するように復唱してやると、相変わらず正座したまま真っ赤な顔で目をグッと瞑った彼女。
そんな真っ赤な顔して何を言い出すんだ?
朝食いらないとでも言うのか?
そう思った時、閉じていた目を開けて
「今から・・・ワタシを頂いちゃって下さいッ!!!」
あまりにもストレートなお願いをしてきた伶菜に驚いた俺は一瞬言葉を失った。