ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
「あっ、ゴメン。なんか余計なコト言っちゃったかな?ちょっと休憩入れてリハビリ、仕切り直そうか?」
『・・・・・・・・・』
「高梨さん?大丈夫?」
『・・・・えっ、あっ、大丈夫です。このままリハビリお願いします。本当に大丈夫ですから・・・』
私は現実に戻ることに躍起になった。
自分が今、やるべきコト=リハビリに集中することに。
ダイスキなはずの彼が
あれから一向に私の目の前に姿を現さなくても
それでも
ただただ、リハビリに没頭するしかなかった。
それによって
現実に戻ったつもりでいたけれど
そうは問屋が卸さない
そんな出来事が
私に降りかかってきた。
それは・・・
ナオフミさんが処置室から姿を消した
1週間後
「高梨さん・・ですよね・・・?あの私、お話したいことがあるんですが。」
リハビリ受付の前での出来事だった。