ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来




そして松浦先生がナオフミさんの努力を称えるようなことを口にしてもなお、ナオフミさんは廊下の壁にもたれたまま下を向いていた。

自分の努力を認められたと胸を張ることなく
そして、照れる様子もなく、彼はまだ下を向いたままだった。



彼の横顔からは

いつも病院内で見せる医師としてのクールな横顔でもなく

どことなく緊張し続けていて

どことなく余裕がない

・・・・そんな印象を抱いた私。




“何ひとつ守りきれない自分が情けなく思うよ”

私の前でそういい残しそして姿を消したナオフミさん
それはちょうど1週間前

昨日までずっと美咲さんと一緒だったはずのナオフミさんが

松浦先生のところで私のリハビリについての指導を受けていたなんて・・・


ただでさえ自分の業務で手いっぱいなはずの彼に
そんな時間がいったいどこに・・・







「・・・だから、なんですね・・・・」


美咲さん・・・?





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