ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来







”一緒に”




ナオフミさんが口にしたその言葉によって
なぜか自分の体から余計な力が抜けてしまった私は
彼によって再び強く引き寄せられた腕を再度振り払うことができなかった。




それどころか
中途半端な自分をなんとかしようと
その場に留まることもできなかった。







けれども・・・・




「美咲さん、だっけ?・・・キミも来るんだ・・・」


「・・・私も、ですか?!だって私・・・・」


「きっとまだ何かあるはずさ・・・日詠さんのコトだ。このままじゃないだろう・・・」




ナオフミさんに右腕を強く引かれながらやや早足で歩き始めた私達の背後には美咲さんにそう声をかけながら彼女の腕を引っ張った森村医師がピッタリとついてきていた。




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