ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
けれども、伶菜はまだ不安そうで。

リハビリのこと
俺に対する信用がなくなりかけていること
そして
彼女に告白してきた森村医師のこと

様々な事柄が彼女の頭を悩ませてしまっているんだろう


でも、ここで俺までが迷ったら
伶菜をもっと苦しませてしまうだろう


だから

『だから、今から信じればいい』


まだ俺を信じられないのかもしれない


でも頼む


ここから一歩動こう

ふたりが一緒の未来を一緒に探そう

それが俺の幸せ

それが伶菜の幸せにも繋がるといい
そう思っているから



「伶菜、”一緒に行く”・・・そう思うんだ」



俺は伶菜の手を強く引いた。

それが俺達の未来に繋がる
・・・そう信じて



けれども、俺達だけの問題ではなかった。

俺達の後ろから追いかけてくる
森村医師達の存在が

それを嫌というほど感じずにはいられなかった。






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