ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
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再び神様が通ったかのように
私達を取り囲んていた空気が静まり返った。
それと同時に
なんだか冷ややかな空気までも感じられてしまった私。
産科医師を辞めるとか言い出さなかったから
不謹慎だけど、ホッとしているんだけど・・・
でも
3日だけ時間を下さいって
やっぱり
ナオフミさんの考えてるコト
さっぱりわかんなかったりする
しかも
妊婦さんって
いつ体調変化するかわからないから
イキナリ3日だけ時間を下さいって言われても
私が今、彼の担当妊婦だったら
ちょっと
いや、かなり戸惑うかもしれない
だって妊婦さんは
自分とお腹の中の子供・・2人分の命が懸かってるんだから・・・
「日詠先生!!!・・・・・私達をなんだと思っているんですか?」
静まり返っていた空気が一人の妊婦さんの挑発的な語りかけによって
冷ややかさを増すどころではなく、一気に凍りついたような気がした。
『・・・・・・・・・』
もう息を呑むしかすることがない私。
私が謝ろうとしても
どう謝ったらいいのかわからなくて
言葉が出てこない。
「・・・・・・・・・」
それはナオフミさんも
同じだったようで。
けれども彼は
決して戸惑うような顔を見せることなく
相変わらず真っ直ぐ前を向いていた。
「そうよ。どういうつもり?日詠先生。」
「も~う、呆れちゃったわよ。」
ザワザワ、ザワザワ・・・
今日三度目のざわめき。
それもやはりデイルームに集結していた妊婦さん達によるモノだった。
日詠組か・・・
彼女たちが彼を非難したい気持ちは
イタイほどわかるけれど
いざ非難の嵐を浴びせられる彼の姿を目の当たりにすると
胸が痛むよ
それにワタシが彼をかばおうものなら
余計にコトを荒らげてしまいそうで
ワタシってホント彼のために
なんにもできないんだ・・・
「スミマセン、俺・・・それでも」