ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来



もうワタシ
無理矢理にでもこの手を引き離して
“他にスキな人ができたの・・”とか言っちゃって
この場から姿を消したほうがいいかも


そうすればナオフミさんは
ワタシのことを今度こそ見放してくれるのかな?



“他にスキな人ができたの” か・・・


森村医師との関係も曖昧なままで
ナオフミさんにも“他にスキな人がいるの”なんて中途半端な言葉をかけるなんて
本当は不本意な感じだけど、仕方ない


今はただ彼に、ナオフミさんに
産科医師であって欲しいから


だから・・・



『あの・・・』

「日詠先生!!!3日なんてセコイこと言ってないで、1週間ぐらい休暇とっちゃえば?彼女、しっかりつかまえなきゃいけないんでしょ?」


へっ?!


「そうよ、ちゃんと結婚準備とかをふたりでやらないと。ただでさえ忙しいんだから、今こそちゃんと恋人孝行しておかないと、将来、捨てられても知らないわよ!」


はっ?!


「それに、ここ1週間、診察の時に若い先生を同行させてたのは私達の状態を伝達するためだったんでしょ?日詠先生ってばそんなコトしてたから、私達、てっきり先生がこの病院、辞めちゃうのかなって凄く気を揉んでたのよねえ。」


なっ?!



でも、やっぱり妊婦さん達も
ワタシと同様にナオフミさんが辞めちゃうと思ってたんだ




「しかも、今、この時期に休みをくれっていうのは、丁度産気づきそうな危ない妊婦がいないのを見計らってでしょ?病院を辞めないんだったら、どうぞどうぞ行ってらしゃいって感じよねーーーー?」

「そうよ、今ならいいわよね?みんな、お腹は張ってるけど、落ち着いてるしね。それに美咲先生も日詠先生からしっかりと申し送りってヤツ、されてるんでしょ?私達の状態を。」



ついさっきまで
ナオフミさんに集まっていた妊婦さん達の視線は
あっという間に私達の背後のほうへ移っていた。




< 360 / 542 >

この作品をシェア

pagetop